Ver. 0.1.3を公開
管理人のワロタロです。
本日、Ver. 0.1.3を公開しました。 今回は主な変更は、囲み塗りレイヤーの実装、消込ツールの拡充、メインツールバーの改修、画像ファイルレイヤーの実装です。
囲み塗りレイヤーの実装
いつだったかSNSで「投げ縄塗り便利!」という話題を目にしました。ブラシだと円形か円形に近い形状でしか塗ったり消したりできないのに対して、投げ縄塗りだともっと細かく形状を指示して描けるという良さがあります。特にスタイラスペンがあると正確に手早く入力できるので便利ですね。広い面積をベタ塗りすることもできますし。
イラストメイトではもともと「囲み塗りレイヤー」の機能があったのですが、操作の難しさの問題があって開発がストップしていました。それを色々と便利にして実装しなおしたのが、今回公開する囲み塗りレイヤーです。
囲み塗りレイヤーでは、線の色/スタイルと、塗りの色/スタイルをそれぞれ指定して描画することができます。スタイルでぼかし幅を設定すると、境界をぼかすこともできます。影とか服のしわを描くときなどに便利かと思います。また、線と塗りを同時に使えば、フキダシを作るのが楽になりそうです。
髪のハイライトや顔に落ちた影で囲み塗りを使った作例
消込ツールの拡充
多くの場合、ペイントソフトで色をつける作業はブラシと消しゴムでの作業です。別の言い方をすれば「色を積んでいく」作業と「色を削っていく」作業の繰り返しであるといえます。アナログだと色を削るのは難しい場合が多いですが、デジタルだと簡単なので、色を削ることで絵を整えていくことが多いような気がします。ただ、細かいところを円形のブラシでやろうとすると、かなり難易度が高いです。
その削る作業をできるだけ楽にするのが「消込(けしこみ)」ツールの目的になります。
消込を使った作例
今までイラストメイトではブラシ塗りレイヤーだけ消込ができて、線画でやるには合成モードを駆使していました。今回のバージョンでは線画レイヤー、ブラシ塗りレイヤー、さらに今回実装した囲み塗りレイヤーで消込ができるようになり、しかも組み合わせができるようになりました。例えばブラシ塗りレイヤーを囲み塗りで消込する、ということが簡単にできます。
メインツールバーの改修
主に消込ツールを便利に使いやすくするために、メインツールバーの改修を行いました。
各ツールのボタンから下にサブ項目が開くようになりました。今までは画面下部のサブツールバーから細かいモードを切り替える形になっていましたが、それがメインツールバーでできるようになったので、やりたい操作がより見つけやすくなったのではないかと思います。
また、メインツールバーの一番左のツールボタンはちょっと特殊でして、例えば線画レイヤーを選択中にブラシ塗りのツールを選んで線を描くと、ブラシ塗りレイヤーが自動で作成され、すぐブラシ塗りができるようになっています。
…実はこの機能がアプリの挙動にかなり深いところで関わってきて、バグとエラーの嵐になってしまいました。 存在しないレイヤーを表示するような動きが必要になってきて、プログラム全体がそういう前提で作ってないので大変なことに…。 ここで書くことじゃないんですが、ホント面倒だったので書きたいだけです。永久に終わらないかと…。
画像ファイルレイヤーの実装
やるやる詐欺を繰り返してきた画像ファイルレイヤーをついに実装しました。
とりあえず動くようにしたという段階で、まだ消込に対応していませんし編集モードもありませんが、それは追々という感じです。背景を別画像で用意したりトレース用にするのであれば、なんとか使えるのではないかと思います。
扱いが他のレイヤーと違うので編集モードをどうするか悩ましいですね。よく考えてから実装したいと思います。
近況
前回の最後で線画とブラシ塗りの表現力の向上、使いやすさの向上をしたいと書いたんですが、そのときの想定ではテクスチャの質を上げることとリアルタイムに最終ルックで線を引けるようにすることを考えていました。しかしその後、このサイトの現在のトップ絵を描いていたときのことを思い出したんですが、消込のほうが表現力の面でも使いやすさの面でも重要らしいと気づきました。
ただ、消込は色々とできすぎる面もあって、どう実現べきか判断が難しく、実装するのにも時間がかかってしまいました。まあ、でも、出来上がってみると囲み塗りも消込も便利で、やって良かったと思います。見た目はあまり変わってないですが、中身は一歩前進した感じですね。次は今度こそ線画とブラシ塗りを改善したいです。また何か心変わりがなければ(笑)
あとこれはポエムですが、昨今のAIが線画までプロ並みに直してくれたりするのを見て、このアプリはどういう存在価値があるんだろうかと思いました。自分の手で絵を描く人はどんどん減っていくのかもしれませんね。
ただ、落書き帳に嬉々として絵を描いている子どもを見ると、そういう子どもたちの中には大人になっても自分で描くのが楽しいという人は確実にいるだろうなと思います。商業目的で効率が全ての場合はともかく、なんとなく絵が描きたくなるとか、描く過程が楽しいとか、自分で描いた絵が嬉しい誇らしいとかいったことの価値はこれからも変わらないでしょう。
このアプリがそういう意味で誰かの役に立つツールになったら嬉しいですね。
だからこのアプリを作っているというわけでもなく基本ただの趣味なんですが。
その他の更新
- 使い方のページの更新
- レイヤーパネルでレイヤーの色の表示を追加
- サイドボタンに「ビューをホーム位置に戻す」ボタンを追加
- 線画レイヤーとグループレイヤーについて、はみ出し防止の対象にする/しないの設定項目を追加
- 編集モードで選択している線が分かりやすくなるよう線の色を調整して描画するよう変更
- レイヤーを削除したとき下にあったレイヤーを選択するよう変更(一般的なアプリに合わせた形)
- 文言の変更「下のレイヤーでクリッピング」→「クリッピングマスク」(一般的なアプリに合わせた形)
- 細い線を描いたときに小さな隙間が出る場合がある問題の修正
- ファイル一覧画面で不要になった画像キャッシュがメモリに残り続ける場合がある問題の修正
- その他細かな問題の修正
さすが前回から三ヶ月、色々やったなぁ。